芸名: 大東両 ダイトウリョウ

芸暦60年超。浪曲師として芸の世界へ。その後、浪曲以外にも様々な芸を収得。 講談、落語、南京玉簾、獅子舞、紙芝居…。

先生本人曰く「自分の中には13人の兄弟がいる。」 先生本人は、その1人1人に年齢ほかキャラ付けを行っている。実は演芸場にも出演している浪曲師、富士若は13人兄弟の末っ子(現在年齢60才)という設定での先生の姿である。(長男が現在83才の紙きり師大東両である。)

その豊富な芸と知識、スターウォーズに登場するヨーダのごとき姿と生きざま。ありとあらゆる芸をマスターした先生を、若手芸人たちはいつしかこう呼ぶようになった…。 ジダイマスター。

平成15年8月、東京からカバン1つで私(雷門獅篭)は、ここ大須演芸場にやって来た。

そして、 この演芸場の楽屋に暮らし始めた… 。

その時、楽屋にいる老芸人たちはあるウワサをしていた…。

「来月、アイツが演芸場に帰ってくるらしいぞ。」

ここに来たばかりの私がそのウワサされている人物を知る由もない。

聞くところによるとその人物は、20年以上前にこの演芸場を後に、全国修行行脚の旅に出た芸人だという。

芸名=大東両 (ダイトウリョウ)

平成15年9月、その先生は二十数年ぶりに演芸場の舞台へ帰ってきた…。

そして、その紙きりの、あまりにも素晴らしい芸に私は驚愕した!

後ろ手に紙を見ないで紙切りをする 座頭切りなる芸が可能なのは、日本で唯1人…先生のみである。